埋立処分ゼロを目指して S.P.E.C.株式会社

S.P.E.C.の取り組み

事業内容

埋設廃棄物のための高度リサイクル化処理事業

産業廃棄物処分業と汚染土壌処理業の両方の許可を取得!

廃棄物処理法が整備される以前は、工場系廃棄物や解体廃材、震災や火災などにより廃棄物が地中に埋設された経緯があり、東京都内を中心とする都市部の開発行為に伴い、基礎工事中等にこうした過去の埋設廃棄物が発生するケースが増加しています。この埋設廃棄物は多種多様な廃棄物と土砂が混在しているため、既存の産業廃棄物中間処理施設では処理することが難しく、管理型最終処分場へ埋立処分せざるを得ない状況となっています。さらに、埋設廃棄物の処理に当たっては、汚染された土壌の処理が必要なケースも存在するため、埋設廃棄物の処理・リサイクル施設とともに、汚染土壌の処理も可能な施設が必要な状況です。弊社は当施設「エコレ城南島」において、埋設廃棄物処理では日本で唯一の複数系統による分級・洗浄施設を併設し、これまで管理型埋立処分場に処分するしかなかった埋設廃棄物をほぼ100%資源化することで、循環型社会の形成に寄与して参ります。

エコレ城南島について

施設の概要と特徴

埋設廃棄物は、廃棄物と土壌の混入割合や含んでいる水分により性状が多岐に渡るため、一つの処理方法ですべての埋設廃棄物に対応することは困難です。そこで、エコレ城南島では、高度分級施設と湿式分級・洗浄施設を設けることで、性状に応じた総合的な処理が可能となっています。その他、撹拌洗浄施設や混合施設を組み合わせることで、塩濃度が高くセメント工場では受け入れられなかった土壌など、これまで管理型処分場で埋立処分していた埋設廃棄物を建設資材やセメント原料としてリサイクルします。また湿式分級施設では、その処理工程を応用することで、焼却灰(主灰)を洗浄し、セメント工場の原料としてリサイクルすることが可能となっています。汚染土壌は、自然由来のものも含め、土壌汚染対策法に定める特定有害物質を含む土壌を対象としています。汚染土壌は受け入れ前に成分分析結果を受領し、受け入れの可否や処理方法の検討を行います。受け入れた汚染土壌は、高度分級施設や湿式分級・洗浄施設、混合施設において分級、洗浄処理を行います。特に混合施設において、第1種特定有害物質を対象とした化学脱着、第2種特定有害物質を対象とした不溶化、全特定有害物質を対象とした含水率調整といった処理を行います。洗浄や化学脱着などで特定有害物質の浄化確認がとれたものは、浄化土として建設資材へリサイクルします。浄化土としての基準を超えるものについては、セメント原料としてリサイクルします。

エコレ城南島全体工程図

エコレ城南島全体工程図