埋立処分ゼロを目指して S.P.E.C.株式会社

S.P.E.C.の工程別 処理フロー

高度分級施設・破砕施設

産業廃棄物処分業 汚染土壌処理業
高度分級施設・破砕施設
1,920トン/日
選別破砕 分別等処理施設
異物除去
燃え殻、汚泥(脱水後の無機性汚泥に限る)、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラス・コンクリート・陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん 第一種特定有害物質
第二種特定有害物質
第三種特定有害物質(PCBを除く)
濃度上限はなし

投入された産業廃棄物等は、まず傾斜振動ふるいで100mmオーバーのものを除外します。100mmオーバー品は破砕施設で100mmアンダーに破砕します。また、傾斜振動ふるいの前に解砕機を設置し、塊になりやすい土砂等をほぐすことで効率的にふるいにかかるようにします。傾斜振動ふるいを通過したものは、ジャンピングスクリーンで50mmオーバー品と20mm~50mm品、20mmアンダー品に分級します。このジャンピングスクリーンは、ウレタン製のマットを使用しており、目詰まりを防止しながら効率良く分級することが可能です。50mmオーバー品は、磁力選別機で金属を除去した後、手選別でさらに選別します。20mm~50㎜品は、風力選別機及び磁力選別機でゴミ、金属及び可燃物を除去した後、手選別でさらに選別します。20mmアンダー品は、水平振動ふるい及び磁力選別機でゴミ及び金属を除去した後、目視による異物確認を行い、20mmアンダーの土壌として細粒分ピットに保管します。その後、選別された廃棄物及び土壌は、性状及び汚染状況に応じて、さらに湿式分級施設、撹拌洗浄施設、混合施設で処理します。

高度分級施設・破砕施設フロー図
  • 高度分級施設・破砕施設1
  • 高度分級施設・破砕施設2
  • 高度分級施設・破砕施設3

湿式分級・洗浄施設

産業廃棄物処分業 汚染土壌処理業
湿式分級・洗浄施設
720トン/日
脱水
(洗浄後の抽出分離物のみの脱水)
浄化等処理施設
浄化(抽出一洗浄処理)
燃え殻、汚泥(無機性汚泥に限る)、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラス・コンクリート・陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん 第二種特定有害物質
第三種特定有害物質(PCBを除く)
濃度上限はなし

水分が多く高度分級施設で処理できない埋設廃棄物や微細な廃棄物を多く含む埋設廃棄物と焼却灰等は、湿式分級・洗浄施設で処理します。湿式分級・洗浄施設では、磁力選別機で金属を除去した後、磨砕洗浄機によって摺り揉み洗浄、流水洗浄を行います。その後、振動スクリーン、脱水スクリーン及びごみ取り機等で廃棄物、5~40mmの砂礫、0.075~5mmの細砂、0.075mm未満の細粒分を含んだ細粒土及び汚泥に分けます。洗浄後の砂利、砂及び細砂は、分析により汚染物質が残っていないことを確認して、建設資材として建設業者等へ出荷します。また、汚泥を含む水は、水処理施設で処理し、洗浄水として循環利用します。水処理施設から発生する脱水ケーキは、分析を行い、セメント工場へ処理委託しますが、対象物質によっては管理型最終処分場に処理委託します。この水処理施設には、汚泥濃縮装置が設置されており、通常よりも3倍から4倍ほど高効率な脱水ケーキの生成が可能となっています。

湿式分級・洗浄施設フロー図
  • 湿式分級・洗浄施設1
  • 湿式分級・洗浄施設2

攪拌抽出洗浄施設

産業廃棄物処分業 汚染土壌処理業
攪拌抽出洗浄施設
480トン/日
脱水
(洗浄後の抽出分離物のみの脱水)
浄化等処理施設
浄化(抽出一洗浄処理)
燃え殻、汚泥(無機性汚泥に限る)、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラス・コンクリート・陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん 第二種特定有害物質
第三種特定有害物質(PCBを除く)
濃度上限はなし

海水につかった埋設廃棄物や焼却灰等の塩素分が高い廃棄物や、含水率の高い廃棄物は、撹拌抽出洗浄施設で攪拌洗浄します。撹拌抽出洗浄施設では、投入時に磨砕洗浄機による摺り揉み洗浄を行った後、撹拌槽で時間をかけて撹拌洗浄し塩素分や重金属類等を水に移行させます。その後、凝集沈殿・汚泥濃縮装置及びフィルタープレス等により、洗浄された脱水ケーキとして取り出します。脱水ケーキは、湿式分級・洗浄施設と同様に、分析を行い、主にセメント工場へ処理委託します。この水処理施設には、汚泥濃縮装置が設置されており、通常よりも3倍から4倍ほど高効率な脱水ケーキの生成が可能となっています。

攪拌抽出洗浄施設フロー図
攪拌抽出洗浄施設

水処理施設

洗浄工程で土砂や焼却灰から水に溶けだした重金属類、農薬類等の有害物質は薬剤処理により固形物として凝集沈殿し、ろ過、脱水することで浄化します。また凝集沈殿の難しい有害物質についてはキレート塔、活性炭吸着装置、砂ろ過装置にて回収し、浄化します。浄化した水は場内にて洗浄水として繰り返し利用します。

水処理施設フロー図
  • 水処理施設1
  • 水処理施設2

混合施設

産業廃棄物処分業 汚染土壌処理業
混合施設
4,390トン/日
混練・不溶化 浄化等処理施設/分別等処理施設
浄化(抽出ー化学脱着)
不溶化
含水率調整
汚泥、燃え殻、鉱さい、ばいじん 化学脱着:第一種特定有害物質
不溶化:第二種特定有害物質
含水率調整:第一種、二種、三種特定有害物質
いずれも濃度上限はなし

混合施設では、セメント原料として適切な成分になるよう複数の処理物等を混合・調合して、混合原料としてセメント工場に出荷します。成分調整用に受け入れる鉱さいなどについても、セメント原料としてリサイクルできるため、資源化率向上につながります。その他に、第一種特定有害物質による汚染土壌に石灰等を添加・混合することで、土壌中の有機塩素系物質を熱脱着させ浄化する処理や、第二種特定有害物質による汚染土壌に不溶化剤を混合させて、土壌中の重金属を不溶化する処理をおこないます。熱脱着後の浄化土は浄化されたことを確認後に建設業へ出荷し、不溶化後の土壌は処理の効果を確認した後にセメント会社の受け入れ基準内であればセメント会社に、超えるものは管理型処分場へ処理委託し、搬出します。

混合施設フロー図
混合施設